コンビニ化するドラッグストアの中食市場規模
フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。
ドラッグストアの好調ぶりをニュースで見ることが多いですね。
日本チェーンドラッグストア協会によると、2017年6月現在の正会員(ドラッグストア、他小売業)139社の売上は、6兆5348億円、店舗数は19,654店舗。
2017/03/16 の日本経済新聞朝刊によれば、これは前年比+5.9%で、全国百貨店売上高を超えるそうです。
ドラッグストア最大手のウェルシアでは、同じイオングループで弁当・総菜店を展開するオリジン東秀と組み、弁当販売を2017年3月7日から開始。クリエイトエス・ディーもスリーエフと提携し、東京都内と神奈川県内の12店で2017年1月下旬からスリーエフの弁当や総菜、パスタなどを販売し始めています。
また、外食・小売り業界が人手不足を受け営業時間短縮傾向にあるのに対し、ウェルシアは24時間営業の店を積極的に増やし、3年後には400店にも増やす予定とのことです。
ドラッグストアがまるでコンビニのようになっていくようです。
弊社の外食・中食情報サービス「CREST」によると、ドラッグストア主要18チェーンの外食中食の市場規模は2016年は9%増、2015年は17%増と大きく成長しています。(*外食中食には、市販の飲料、カップめん、菓子類を含む。)
今後ドラッグストアが、どれだけ中食市場に食い込んでくるのか、どれだけ影響を与えるのか注視していく必要がありそうです。
*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html