食事の宅配サービス「LINEデリマ」開始 フード宅配市場が熱い
フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。
マクドナルドがウーバーイーツを導入するという発表をしたのが、6/26。
吉野家が出前館のシェアリングデリバリーを導入し始めたのが、6/1。
スシローがウーバーイーツで宅配開始したのが6/5。(楽びん!の利用は7月から)
ライドオン・エクスプレスは、7/13に、ロボット開発ベンチャーのZMPと組み、8月以降に宅配ロボットの実証実験を始めると発表しました。
ウーバーイーツのようないわゆるシェリングデリバリーの利用が、この日本でもいよいよ拡大しています。今、フードサービス業界では最もホットで注目されているカテゴリーです。
そして昨日7/26に、ついにLINEがこのフードデリバリーに参戦しました。
「LINEデリマ」というアプリサービスで、出前館のシステムを利用して、アプリからオーダーできるというものです。
CRESTによると、日本の外食フードビジネス(コンビニ、スーパーなどの小売りを除く)におけるデリバリー利用は、約3%。直近1年(2016年6月~2017年5月計)のデリバリー市場規模は4039億円で、前年比で397億円増、+11%とここ一年で急増しています。
(*この数字は、昨日TV東京ワールドビジネスサテライトでも使用されました!)
世界各国では、日本に先んじてこれらのフードデリバリーが急拡大しており、デリバリー比率はイギリスでは8%、中国では7%にも達しています。(CRESTより)
今後、日本でもこのデリバリー市場がさらに拡大していくことがますます期待されますね。これはフードサービス業界にとって新たな成長の光になるとともに、参入しなければ先んじた企業に客を奪われかねない事態です。
中国やヨーロッパでは、比較的小さな飲食店もこのようなシェアリングデリバリーと提携しています。自前では電子マネーやクレジットカード決済などすぐに導入するのが難しくても、これらの提携サービスが出前だけでなく決済までやってくれるのですから、大きなチャンスですね。
異業種(IT、ロボット開発など)とフードサービスの一層のコラボレーションが進んでいく中、取り残されないようにしないとチャンスを逃ししまう可能性もあります。
*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html