コロナ禍で「料理のおいしさ」の重要性が増加
2020/10/20
フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。
ウイズコロナの生活が続く中、飲食店の苦境が続いています。ウイズコロナ下で、飲食店は何を重視・強化すべきなのでしょうか。
エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®』によると、飲食店を選ぶ時の理由に変化が起きていることが分かりました。
2020年4-6月計のレストラン利用時(イートイン、テイクアウト、出前含む)の全国15-79才の店舗選択理由トップ10の比率をみてみます。
一位は「便利な立地」ですが、この比率は、2ポイントも減少しました。特に増加したのは「テイクアウトがあった」で5.2ポイント増と大幅に増加しています。その他に前年同期と食らえて大きく伸びている項目として3位「食べ物がおいしい」(2.6ポイント増)、6位「無性に食べたかった」(2.5ポイント増)、7位「お目当ての料理があった」(1.6ポイント増)など、おいしい料理を求めてお店を選んでいる比率が増加していることが分かりました。
これは、コロナ禍で自粛が続き、娯楽やストレス発散の機会が限られる中、食事に楽しみやエンタテイメント、ストレス発散の機会を求めていることが影響していると考えられます。コロナ前は、時間がないことが多く、利便性で店舗を選びがちでしたが、ウイズコロナでは、より料理のおいしさが選ばれる条件として重要となっているのです。飲食店は、料理のおいしさを伝えていくことがより重要になるでしょう。