ブログBlog

コロナ禍の年末年始施策:テイクアウトは個食対応、デリバリーは4-5人をターゲットに

2020/11/16

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

ウイズコロナの生活が続く中、飲食店は苦境の中、いろいろな工夫を凝らしていることでしょう。コロナ禍で、食事するグループの人数にどんな変化が起こっているのかを紹介します。

イートイン、テイクアウト、デリバリーは、何人で食べることを想定した設定にすべきなのかが見えてきます。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®』より、2020年6-8月の飲食店利用時に何人のグループで食事したかを見てみます。

イートインでは、2人が34%で最も多く、前年同期比+3ポイントも増加しました。1人も31%で同5ポイント増加しました。イートインは2人、または1人を想定した内容や価格セットを拡充すべきでしょう。

テイクアウトでは、最も多いのは1人で、前年より少し減少したものの圧倒的に多いです。テイクアウトでの食事人数は、前年同期とあまり比率が変わっていません。1人~2人を対象に内容を設定すべきです。

デリバリーは、1人が25%で最も多いですが、前年同期より3ポイント減少し、変わって、2-4人の比率が上昇しています。5人以上は10ポイント減少したものの19%を占めます。4-5人をターゲットにしたセットを用意することが、需要の受け皿になるために必要です。特に年始年末は、家族で家で過ごすことが多くなりますので、外食やレジャーの受け皿として、4-5人向けのセットのアピールとともに、1人用の特別なセットを用意することも年始年末の需要ニーズに応えることとなるでしょう。