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遅い朝食&早い昼食にチャンスあり?

2021/03/15

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

コロナの感染拡大で飲食業界では深刻な状況が続いていますが、消費者の生活や意識が変化する中、どのようなところに商機があるのでしょうか。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食レシートデータ『フードサービスレシートトラッカー』で、主要外食400チェーンのレシートから購入時間帯の変化を見てみましょう。

 レシート数のピークは昼12時台で、2020年9~11月計は前年同期と比べ約11%減少しました。前年同期と比べ、最も多くレシート数が減少した時間帯は13時台です。次に20時台、19時台の減少数(差)が大きくなっています。

 注目したいのは朝10時台で、この時間帯のレシートの減少数、減少率ともに最も影響が小さくなっています。リモートワークの人やオフピーク通勤をする人が増加し、店内が混雑する時間帯を避けたいという需要に変化がある中、遅めの朝食と早めの昼食、またはブランチに利用するといった新たな商機が生まれているようです。この時間帯にお客さまが来てくれることは、レストランにとっても、アイドルタイムを生かせ、またピーク時の機会ロスを減らし、密を避けることができるなど、よい面が多くあります。

 ランチ営業を早めに開始することや、オフピーク割引のオファー、特別メニューのオファーなどで、新たな商機が得られる可能性があるでしょう。