ブログBlog

デリバリーでから揚げは約2倍の市場に

2021/06/18

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

 新型コロナウイルス感染拡大が後押しし、デリバリーが飛躍的に伸びています。

『CREST®』によると、2020年のレストランのデリバリー(宅配ピザ、デリバリー代行サービス含む)市場規模は、6264億円で、2019年の4183億円から50%増、つまり1.5倍の規模となりました。

では、この成長しているデリバリーで、どんなメニューが最も増えているのでしょうか。コロナ感染拡大後の2020年4月-2021年3月に、デリバリーの中で食機会数が前年同期比で大きく増加した主要メニューを見てみると、チキンナゲット、ハンバーガー類、ポテト料理(フライドポテトなど)がファストフードチェーンのデリバリー拡大で3-4倍となりました。カレーが125%増、丼物が120%増、鳥のから揚げが99%増、寿司が93%増で、この3メニューはデリバリーにおいてコロナ前の2倍の規模になっていることが分かります。

鳥のから揚げは専門店やゴーストレストラン(バーチャルレストラン)の参入も相次いでいる、コロナ禍注目メニューです。デリバリー内での出現率(100食機会当たりの食機会数)は、まだ3%程度ですので、今後も成長の余地はありそうです。

デリバリーメニューを設定するときは、市場の大きく成長も高い王道メニュー+他社と差別化もできる選択肢が広がるメニューを考えていくことがヒントになりそうです。