ゼンショーのロッテリア買収:ハンバーガーファストフードの市場規模は牛丼の1.8倍
フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。
昨日16日、ゼンショーによるロッテリア買収が報道されました。
各種メディアでも書かれていたように、コロナ禍でハンバーガー系ファストフードの売上は伸びたことから、ハンバーガー店を傘下に入れる意義は大きいと考えたことが推測されます。
弊社の外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、ハンバーガー系ファストフードの市場規模(売上)は2022年に7000億円以上に達しています。コロナ前の2019年と比べなんと26%増という驚異的な成長を果たしました。
牛丼系ファストフードの市場規模は、ハンバーガー系ファストフードの市場規模の約半分程度(2022年)です。コロナ下での成長は3%程度でした。
このことからも、ハンバーガー店への参入が相次ぐ理由がわかるかと思います。
新しい市場に参入するとき、最も重要なことは、市場を知ること、消費者を知ることです。
誰がターゲットで、どこにオポチュニティ(商機があるのか)?
夕食のキャンペーンがいいのか?割引キャンペーンがいいのか?
競合では何が売れているのか?そんな客層が伸びているのか?このようなことを客観的に把握し、戦略を立てることが非常に重要です。
弊社ではレシートデータの分析も最近扱うようになり、キャンペーンや新商品により、新規の利用者が増えたのか?それとも既存客の来店が増えたのか?なども分析できるようになり、より深い洞察を得ることができるようになりました。
私どものクライアント様には、ファストフードの企業が多いので、上記のような分析とインサイトを提供し、戦略に生かしていただいています。弊社がハンバーガー系ファストフード業界の好調に寄与している!と自負しています。
今後、ますますハンバーガーファストフード業界への注目が高まりそうです。