「まるごとソーセージ」が2023年過去最高の売り上げを記録、その背景には、パン類の中食需要増加
こんにちは。フードサービス部クライアントサービスの味岡です。
山崎製パンの「まるごとソーセージ」が2023年過去最高の売り上げを記録したということですが、パン類は、中食でコロナ前の４年前と比べて最も食機会数が増加しているメニューカテゴリーなのです。
Circanaが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®』によると、2023年の中食におけるパン類の食機会数が前年比で最も増加したのは、「メロンパン」でした。メロンパンは度々話題となるパンメニューの一つですが、近年様々なアレンジ商品が発売されていることもあり、喫食される機会が増えたのでしょう。ドーナツ、チキンサンドイッチ、カレーパン、ホットドック、ソーセージパンなども大幅に増加しました。チキンサンドイッチに関しては、「たんぱく質が摂れる」チキンロールなどがこの数年間でコンビニエンスストアの定番商品となっていることが一因と考えられます。
菓子パン、調理パン類は朝食や昼食で食機会率が高く、昨今では外食を控える代わりに中食としての需要が高まっていると考えられます。パン類全体では、スーパーやコンビニでの利用が増加していますが、前述の「まるごとソーセージ」が含まれるソーセージパンは、パン屋（ベーカリー）でも増加しています。外食の代わりとして手軽に食べられるパンですが、消費者は単に安いからという理由だけではなく、味、量、カロリー、たんぱく質、コストパフォーマンス、その時のシチュエーション、たまには自分へのご褒美など、それぞれのニーズに応じて、お店や商品を選択していると考えられます。
プロフィール：
フードサービス事業部 味岡まゆみ
広告代理店、外資消費財メーカー、ソーシャルメディア会社において
営業(個人・法人）、マーケテイング、営業戦略、データ分析など15年従事。
エヌピーディーでは、食品メーカー様を担当。
海外駐在歴6年。訪れた国は31か国。
