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<外食・中食 調査レポート>2020年8月の市場動向、外食・中食売上は19.8%減、7月より0.4ポイント後退、出前は23%増

2020/10/08

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2020年8月の動向分析レポートを2020年10月8日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年8月の外食・中食市場は、売上が19.8%減少しました。前月7月の19.4%減で、回復はわずかに後退となりました。イートインは8月に35%減で、横ばいでした。出前は、8月の売上が23%増で、2桁成長が続いています。


 

外食・中食市場の2020年8月は、売上19.8%減

外食・中食市場全体の2020年8月の前年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が19.8%減少、客数(食機会数)が11.7%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模41.9%減でした。5月は37.7%減、6月は23.6%減で、7月は19.4%減で、7月より0.4ポイント回復が後退しました。食機会数は7月より2.3ポイント回復しました。

 

 

イートインは35%減で横ばい

業態別の8月の売上前年同月比をみると(図表2)、イートインはFF+セルフカフェで2ポイント回復が見られましたが、ファミレスや居酒屋で後退し、全体では35%減(7月と同じ)でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで34%増と、6カ月連続の2桁成長となりました。

 

 

出前は23%増で、2桁成長が続く

外食業態計(レストラン計)の売上前年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前の大幅増が続いていて、4月は29%増、5月は205%増、6月は105%増、7月は76%増、8月は23%増と2桁成長となりました。テイクアウトは減少傾向で、ファストフードや寿司店では増加しているものの、リモートワークの影響でカフェのテイクアウト需要減少が影響しています。

 

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「外食市場において、4月がコロナウイルス感染拡大の影響のピーク期であり、5、6月は“再スタート”の時期でした。7月からは“回復”期ですが、感染第2波が7月下旬から8月中旬までピークを迎えたことで、お盆休みのレジャーや規制自粛の影響で、8月はわずかに回復後退となりました。しかし、第1波ように大きくマイナスにぶり返すことはなく、一部のカテゴリー(居酒屋など)を除くと、ほぼ横ばいでした。飲み会、忘年会需要などの大人数需要は大打撃が続く他、リモートワークの定着でカフェの回復が遅れるなどで、年内に100%回復は難しいと考えられますが、Go To イートキャンペーンの開始などで、飲食店利用再開のきっかけができ、顧客に安心感と外食の楽しさ・便利さを感じてもらうことができれば、ウィズコロナでも外食を利用できるニューノーマルが定着することに寄与する可能性があるでしょう。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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