<スポーツシューズ・アパレル市場 調査レポート>コロナ禍の中、スポーツシューズ・アパレルのカジュアル使用ニーズ増
スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、スポーツシューズ・アパレル市場における使用用途のトレンドを分析したレポートを2020年11月24日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。日本のスポーツシューズ・アパレル市場規模は、2019年10月~2020年9月に前年同期比8%減でした。その内訳を使用用途別にみると、「スポーツ用」が前年同期比14%減、「スポーツ用とカジュアル用どちらも」が6%減、「カジュアル用」が1%減でした。減少が小さい「カジュアル用」の着用者年代別の成長率は、0-12才が最も大きい減少で前年同期比10%減となる中、25-34才が18%増と大幅増でした。
スポーツシューズ・アパレル市場規模、2019年10月-2020年9月は8%減
2019年10月-2020年9月計における、日本のスポーツシューズ・アパレル市場規模は、前年同期比で8%減少しました<図表1>。着用者年代別にみると、0-12才が18%減の大幅減で、市場のマイナス成長に最も大きく影響しました。
「スポーツ用」14%減、「カジュアル用」は1%減と軽微
スポーツシューズ・アパレルグッズの使用用途をみると、2019年10月-2020年9月における市場規模では、「スポーツ用」が14%減と2桁減、「スポーツ用とカジュアル用どちらも」が6%減となる中、「カジュアル用」は1%減でした<図表2>。コロナ禍の状況下において、スポーツを実際に行う機会が取りづらい環境では、スポーツシューズ・アパレルを「スポーツ用」に購入するケースも大きく減っており、一方で「カジュアル用」はあまり減少していないことが分かります。カジュアル用として普段使いの靴や洋服としてのスポーツシューズ・アパレルが購入される傾向にあると考えられます。
「カジュアル用」着用者では、25-34才が18%増
同期間の「カジュアル用」に購入したスポーツシューズ・アパレルについて、その着用者年代をみてみると、0-12才が10%減と最も大きい幅となる一方で、13-24才と25-34才がプラス成長で、特に25-34才は18%増と2桁成長となりました<図表3>。
エヌピーディー・ジャパンのスポーツ事業部アカウントマネージャーである、加藤拓真(かとう・たくま)は、「コロナ禍の影響を大きく受けた直近1年間において、スポーツシューズ・アパレルグッズのカジュアル使用のニーズは確実に増してきており、特に集団スポーツなどを実施することが難しくなってきている状況下では、日常的により動きやすい服装や靴を履いて、スポーツとまではいかないにせよ、健康のために体を動かす、または快適な服装で、家での時間を過ごすなどの消費者の行動が増えていることが分かります。特にその成長著しい25-34才といった年齢層については、在宅ワークなどで“おうち時間”が増えたことで、より快適な服装としてスポーツアパレルを購入しているケースも多いと考えられます。そして、合間での散歩やちょっとした買い物には、快適に歩けるスポーツシューズのニーズが高いというわけです。そういった背景の中、デザイン的にもファッショナブルでことが重要である年齢層に対し、ブランドや小売店は、ニーズに応じた商品のディスカウントや販売促進活動をしていくことが重要となるでしょう。」と話します。
*1 Japan Sports Tracker
スポーツシューズ・アパレル市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/solutions/sports/
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