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<外食・中食 調査レポート>2021年1月の市場動向、外食・中食売上は26.8%減、緊急事態宣言で、1回目より影響小、出前は63%増

2021/03/11

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2021年1月の動向分析レポートを2021年3月11日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年1月の外食・中食市場は、売上が26.8%減少しました。前月12月の19.2%減より、7.6ポイント後退しました。全業態計イートイン売上は1月に49%減で、同14ポイント後退しました。出前は、1月の売上が63%増で、2桁成長が続いています。


 

外食・中食市場の2021年1月は、売上26.8%減

外食・中食市場全体の2021年1月の前年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が26.8%減少、客数(食機会数)が16.7%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模41.9%減でした。5月37.7%減、6月23.6%減、7月19.4%減、8月19.8%減、9月17.5%減、10月8.9%減、11月12.4%減、12月19.2%減で、1月は12月より7.6ポイント後退しました。

 

全業態計イートインは49%減で14ポイント後退

業態別の1月の売上前年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは49%減で、12月の35%減から14ポイント後退しました。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは11月より-2ポイントの33%減、ファミレスのイートインは同-15ポイントの43%減、居酒屋のイートインは同-12ポイントの75%減、その他のフルサービスレストランのイートインは同-19ポイントの52%減でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで36%増と、11カ月連続の2桁成長となりました。

 

出前は63%増で、2桁成長が続く

外食業態計(レストラン計)の売上前年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前の大幅増が続いており、4月は28%増、5月は204%増、6月は104%増、7月は75%増、8月は23%増、9月は44%増、10月は38%増、11月は68%増、12月46%増で、1月も63%増と2桁成長が続いています。

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「2021年1月に11都府県で緊急事態宣言が発令され、首都圏では3月21日まで延長されました。この影響は避けがたく、2021年1月の売上は、感染第2波以上の後退となりました。しかし、1回目の緊急事態宣言ほどの大きな影響はなく、人々がニューノーマルに対応している結果と言えます。4月以降は、回復と後退を繰り返しながら、ゆっくりとではありますが、着実に回復へ向かうでしょう。デリバリーは供給増、需要継続で、成長が続くと考えられますので、引き続き強化していくべきでしょう。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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