<外食・中食 調査レポート>2020年の世界13か国の外食・中食市場規模は20%減、 デリバリー(出前)は47%増
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、世界13か国の外食デリバリーについてのレポートを2021年3月23日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年1-12月計の世界13か国計の外食・中食市場規模は2020年に20%減でした。その一方で外食デリバリー(出前)が前例にない成長をし、世界13か国計の客数で47%増でした。特にデジタルオーダーによるデリバリーが増加しており、同67%増でした。
世界13か国計の外食・中食市場規模は2020年に20%減
NPD Groupが世界13ヵ国で実施している、外食・中食市場情報サービス『CREST®』によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界13か国(米国、カナダ、ブラジル、ロシア、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、日本、中国、韓国、オーストラリア)における2020年の外食・中食市場の売上高は、1兆1,570米ドル(約123.8兆円)で、20%減でした。食機会数(客数)は、21%減でした。
世界13か国計の外食デリバリー(出前)客数は2020年に47%増
多くの国で強制的なロックダウンによってイートインの選択肢が制限された一方で、レストランに対する消費者の需要は衰えず、デジタル注文やデリバリーなどの中食に前例のない成長をもたらしました。デリバリーは、2020年の食機会数(客数)が47%増加して137億3000万件に達し、世界各国でシェアリングデリバリーサービスやプラットフォームが、急速に進歩しました。特に、米国、ロシア、カナダ、オーストラリアデリバリーの成長率が高くなりました。
デリバリーの中でも特に、モバイルアプリ、インターネット、テキストメッセージを使って注文する“デジタルデリバリーサービス”が加速しています。“デジタルデリバリー”は世界13か国計で2020年に67%増加しました。特に増加幅が大きかったのは、米国の123%増、ロシアの117%増、カナダの113%増でした。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、飛躍的に伸びたデリバリーは、日本でも海外でも、コロナ前から著しく成長しており、コロナ禍で一気に成長が加速しましたが、今後も成長が見込まれます。外食企業は、日本でも、海外でもデリバリーを今後も強化することが今後のビジネス成長につながるでしょう。」
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
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