<外食・中食 調査レポート>2021年2月の市場動向、外食・中食売上は25.7%減 緊急事態宣言延長で、1月と同程度のマイナス幅、出前は72%増
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2021年2月の動向分析レポートを2021年4月7日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年2月の外食・中食市場は、売上が25.7%減少しました。前月1月の26.8%減より1.1ポイントマイナス幅は小さいですが、同程度でした。全業態計イートイン売上は2月に46%減で、1月より3ポイントマイナス幅が小さくなりました。出前は、2月の売上が72%増で、2桁成長が続いています。
外食・中食市場の2021年2月は、売上25.7%減
外食・中食市場全体の2021年2月の前年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が25.7%減少、客数(食機会数)が16.1%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模41.9%減でした。5月37.7%減、6月23.6%減、7月19.4%減、8月19.8%減、9月17.5%減、10月8.9%減、11月12.4%減、12月19.2%減、1月26.8%減、2月は25.7%減で1月と同程度でした。
全業態計イートインは46%減で1月より3ポイント改善
業態別・利用形態別の2月の売上前年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは46%減で、1月の49%減から3ポイント減少幅が小さくなりました。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは43%減、ファミレスのイートインは41%減、居酒屋のイートインは同73%減、その他のフルサービスレストランのイートインは46%減でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで48%増と、12カ月連続の2桁成長となりました。
出前は72%増で、2桁成長が続く
外食業態計(レストラン計)の売上前年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前の大幅増が続いており、4月は28%増、5月は204%増、6月は104%増、7月は75%増、8月は23%増、9月は44%増、10月は39%増、11月は68%増、12月46%増、1月63%増で、2月も72%増と2桁成長が続いています。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「2021年1月に11都府県で発令された緊急事態宣言は、首都圏では3月21日まで延長されました。この影響は避けがたく、2021年1-2月の売上は、感染第2波以上の後退となりました。今後、2021年4月以降は、5月の大型連休までイートインにある程度の戻り(9-10月の状況がヒントになります)が見込めるでしょう。供給サービスが増加している出前は、さらに新しいサービスの上陸もありそうで、今後も成長が見込めるため、強化を続けることで業績安定につながるでしょう。New Normalに対応した消費者のニーズ、パターンをとらえ、対応していくことが重要です」。
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
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