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<外食・中食 調査レポート>2021年12月、外食・中食売上は2019年同月比10.7%減、出前(デリバリー)は2019年同月比98%増

2022/02/14

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2021年12月の動向分析レポートを2022年2月14日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2021年12月の外食・中食市場は、2019年12月比で売上が10.7%減少し、前月11月から回復は進みませんでした。全業態計イートイン売上は12月に同27.0%減で、前月比2.9ポイント減でした。出前は、12月の売上が2019年同月比で98%増とプラス成長が続いています。


 

外食・中食市場の2021年12月は、売上10.7%減(2019年同月比)

外食・中食市場全体の2021年12月の2019年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が10.7%減少、客数(食機会数)が8.0%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模前年同月比41.9%減でした。2020年10月には8.9%減まで回復したものの、その後の感染拡大で再び悪化しました。2021年は1月26.3%減、2月24.4%減、3月21.9%減、4月23.7%減、5月26.3%減、6月は27.6%減、7月は19.9%とやや改善したものの、8月は感染が急拡大して27.3%減と再び悪化、9月は酒類提供自粛で客単価が下がり、28.8%減とさらに悪化しました。10月に全都道府県で緊急事態宣言が解除され12.1%減、11月も12.0%減と同程度、12月は10.7%減と横ばいでした。

 

全業態計イートインは27.0%減で、前月より2.9ポイント減

業態別・利用形態別の12月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは27.0%減で、10月以降増えていたものの、再びマイナス成長となりました(前月より2.9ポイント減)。業態別では、FF+セルフカフェのイートインは同26%減、ファミレスのイートインは同20%減、居酒屋のイートインは同49%減、その他のフルサービスレストランのイートインは同25%減でした。テイクアウト・出前は、引き続きFF+セルフカフェが好調で同49%増、その他フルサービスでは同55%増と大幅に増えました。

 

出前(デリバリー)は98%増で、プラス成長が続く

外食業態計(レストラン計)の売上2019年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前(デリバリー)の大幅増が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続き、特に2021年2月(132%増)、同5月(159%増)、同7月(181%増)、さらに同9月も109%と伸びが大きく、3ケタ増となりました。10月は77%増、11月は82%増で緊急事態宣言が解除された後も堅調に伸びています。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「1月18日から13都道府県でまん延防止措置が適用され、その後も対象地域が拡大し、一旦回復の後退が見込まれます。ただし、ワクチン効果と、オミクロン株の特性により、重症者数は大幅に増加していないことから、コロナへの消費者の感じ方、行動の仕方に以前より変容があると考えられ、以前ほど極端に人出が減るとは考えにくいです。また、コロナ禍におけるデリバリー、テイクアウト増加のトレンドは継続が見込まれます。少人数の友人とのホームパーティー需要は商機の1つになると考えられます。イートインについては、おひとり様向けの施策、家族連れには外食の楽しみを提供できるサービス施策が有効でしょう。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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