<外食・中食 調査レポート>2022年4月、中食売上は2019年同月比8.6%、2021年同月比4.2%増、テイクアウト、調理済惣菜・弁当類は今後も増加の見通し
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、中食市場*22022年4月の動向分析レポートを2022年6月23日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。中食市場の2022年4月の売上は2019年同月比で8.6%増、2021年同月比で4.2%増でした。スーパー、コンビニ、その他フルサービスレストラン、ファストフードでの中食が伸長しました。4月以降6か月間の中食における消費行動の見通しとしては、テイクアウト、レトルト食品、冷凍食品、調理済惣菜・弁当類について、「増えそう」が「減りそう」の比率を上回りました。
中食市場の2022年4月は、売上4.2%増(2021年同月比)
2022年4月の中食市場の売上(金額市場規模)は2019年同月比で8.6%増、前年同月比で4.2%増でした(図表1)。平均支払金額の伸び(2019年同月比12.7%増、前年同月比4.0%増)が寄与しました。2022年3月にまん延防止措置が解除され4月は規制の無い1ヵ月でしたが、中食市場は引き続き堅調に成長しています。
スーパー、コンビニ、その他フルサービスレストラン、ファストフードが伸長
中食市場で売上の多いトップ4業態の成長率(図表2)をみると、スーパーが前年同月比1.1%増、2019年同月比8.4%増。コンビニエンスストアが前年同月比3.8%増、2019年同月比1.7%増でした。その他フルサービスレストラン(居酒屋とファミリーレストランを除く)は前年同月比12.6%増、2019年同月比13.6%増で、宅配ピザや回転寿司店が好調でした。ファストフードは前年同月比3.9%減とやや後退しましたが、2019年同月比では46.7%増の大幅増でした。コロナ禍の需要を捉えた業態が成長したことが分かります。
テイクアウト、レトルト食品、冷凍食品、調理済惣菜・弁当類は今後も増加の見通し
2022年4月に実施した、日本全国16-69才の消費者2,000人が対象の自主調査「センチメント・スタディ」より、4月以降6か月間の中食における消費行動の見通しについてみると(図表3)、「変わらなそう」の比率が最も多く、コロナ禍に見られた中食の消費行動は、今後にかけて定着していくものと考えられます。「増えそう」の比率が「減りそう」の比率を上回ったのは、テイクアウト、レトルト食品、冷凍食品、調理済惣菜・弁当類でした。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスアカウントマネージャーである、渋谷隼人(しぶや・はやと)は、今後の展望について、次のように話します。「コロナウイルス感染拡大は、中食市場においても、テイクアウト・デリバリーをはじめとして消費者の消費行動を大きく変えました。センチメント・スタディの結果は、こうしたコロナ禍における行動変化は一時的なものではなく、今後にかけて定着・あるいは更に浸透していくことを示唆しています。従って、今後の中食市場動向に沿った施策を考える際には、特に同調査より更に成長が見込まれる『テイクアウト』、あるいは『レトルト食品』『調理済み惣菜/食品』等の手軽な喫食機会を提供する商品への注力が引き続き有効になると考えられます。」
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
*2 中食市場
お金を支払って、販売店以外の場所で食べる食事(テイクアウト)。 出前・宅配を含み、そのまま、または電子レンジ加熱やお湯を注ぐだけで食べられる食事や惣菜・冷凍食品、市販の菓子類や飲料が該当。
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