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<外食・中食 調査レポート>2022年8月、外食・中食売上は2019年同月比13.0%減、過去最大の感染者数の影響もあり、回復は後退

2022/10/11

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2022年8月の動向分析レポートを2022年10月11日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2022年8月の外食・中食市場は、新型コロナウイルス第7波の影響で、売上が2019年同月比13.0%減となり、回復は後退しました。全業態計イートイン売上は8月に同27.4%減で、前月比4.0ポイント減でした。出前は、8月の売上が2019年同月比で33%増でした。


 

外食・中食市場の2022年8月は、売上13.0%減(2019年同月比)

外食・中食市場全体の2022年8月の2019年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が13.0%減、客数(食機会数)が12.0%減でした。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模前年同月比41.9%減でした。2020年10月に9%減まで回復したものの、その後2021年1月、4月、7月の緊急事態宣言で20-39%減の状態が続きました。2021年9月末に緊急事態宣言が解除、12月には10.7%減まで回復しました。2022年は、まん延防止等重点措置(以下、まん防)が適用され、2月は21.5%減まで落ち込みました。3月に全地域でまん防が解除され、3年ぶりに規制のない大型連休で始まった5月は同7.7%減まで回復しました。しかし、感染拡大第7波で、7月は同7.9%減、8月は感染者数が過去最大となり、同13.0%減と後退しました。

 

全業態計イートインは27.4%減で、前月より後退

業態別・利用形態別の8月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは同27.4%減で、前月より回復が後退しました(前月比4.0ポイント減)。業態別では、FF+セルフカフェのテイクアウト・出前が同43%増、その一方で、イートインが同26%減で、前月より5ポイント減でした。

 

出前(デリバリー)は2019年同月比33%増

外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続き、特に2021年2月(133%増)、同5月(158%増)、同7月(182%増、2022年は、2月(152%増)、5月(124%増)、7月(141%増)が特に大きく伸びました。8月は同33%増でした。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「感染者が落ち着き、夏休みも終わったことで、9月以降の会社員の行動は、通常へ向かうことが見込まれます。そのため、会社員の平日需要の取込みが重要で、朝食にも商機があると考えられます。その一方で、値上げの影響で節約志向が強まり、イートイン、特に子供連れの外食・中食利用を控える傾向が強まると考えられます。また、コロナ禍で変化した消費者行動がコロナ前に戻るということは考えにくく、今後もテイクアウト増加のトレンドは継続される一方で、夜の大人数の宴会などの需要は、今後も戻りが鈍いことが見込まれます。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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