<外食・中食 調査レポート>2022年1-12月計のデリバリー市場規模は約7489億円の見込み、成長率は前年比5.3%減、2019年比79%増
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、デリバリー市場レポートを2022年11月24日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2022年のデリバリー(出前)市場規模は、約7489億円になる見込みで、前年比5.3%減、2019年比79%増となる見込みです。主要デリバリーサービスのシェアは増加、上位2サービスがトップ争いを続けています。
2022年のデリバリー市場規模は、7489億円の見込み
レストラン業態(小売店、自販機、社員食堂、学生食堂を除く。宅配ピザを含む)におけるデリバリー(出前)市場規模は、2022年(1-12月計)に約7489億円になる見込みで、前年と比べ5.3%程度減少することが見込まれます(図表1)。2019年比では79%増とコロナ前の1.8倍の規模を維持することとなります。売上に占める比率は、イートインの回復もあり、7.0%程度となりそうです。
主要デリバリーサービスのシェアは増加、激戦
デリバリーでどのサービスを利用したかのサービス別金額シェアをみると(図表2)、店やレストラン(デリバリーピザ店含む)からの直接のデリバリーは、コロナ前から比べ、だんだんシェアが減少していることがわかります。デリバリーサービスの新規参入が2020年以降相次ぐと、シェアの取り合いになりましたが、上位2サービスのシェアは順調に上昇しました。上位2社でのシェア争いが繰り広げられており、逆転を繰り返して、直近ではほぼ同シェアを占めています。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「全国旅行支援の開始や、東京都でのGoToEatキャンペーンが2年ぶり再開するなど、イートインの利用に客足が戻ってきています。デリバリーにも影響が出てきました。デリバリーの2022年市場規模は、前年割れとなる見込みですが、依然としてコロナ前の1.8倍の規模を維持、今後も定着すると考えられます。相次ぐ値上げで、配送料やメニュー単価が比較的高いデリバリーには向かい風にも思えますが、外食と比べると一人当たりの客単価は、夕食でデリバリーが3割低いです。このことからもデリバリーのお得感や利便性をさらに訴求していくことで、追い風に変えることができるでしょう。」
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
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