<外食・中食 調査レポート>2022年計、外食・中食売上はコロナ前2019年比10.4%減、デリバリー市場規模は7754億円で前年比1.6%減
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2022年1-12月計の動向分析レポートを2023年2月21日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2022年1-12月計の外食・中食市場の売上は2019年比10.4%減でした。客数は同10.7%減、客単価は同0.3%増でした。全業態計イートイン売上は同26.0%減でした。出前(デリバリー)は、売上が7754億円で、前年比1.6%減、2019年比で85%増でした。
外食・中食市場の2022年売上は18兆8798億円、2019年同期比売上10.4%減
外食・中食市場全体の2022年1-12月計の売上は、18兆8798億円で、コロナ前の2019年同期比で10.4%減少でした(図表1)。前年比では、14.4%増で、2021年より市場が回復したことが分かります。外食(イートイン)売上が2019年同期比26.0%減で、2021年比では27.7%増と大きく回復しました。
レストランのテイクアウト・出前(デリバリー)が大幅増
業態別・利用形態別の2022年の売上2019年同期比をみると(図表2)、レストランのテイクアウト・出前が大幅増加を維持しており、FF+セルフカフェでは53%増、ファミレスでは32%増、その他フルサービスレストランでは30%増でした。
出前(デリバリー)は、前年比1.6%減、2019年比85%増
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)市場規模推移をみると(図表3)、2022年の確定値は7754億円で、前年比1.6%減、コロナ前2019年同期比で85%増でした。レストラン売上に占める出前(デリバリー)比率は、2019年3.1%から、2022年は7.1%と2020年の6.5%より高い比率となっています。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、2022年の総括と今後の展望について、次のように話します。「2022年は、コロナウィルス感染拡大から3年目にして、4月以降行動規制はなくなり、消費者の行動は活発化した一方で、ニューノーマルに適応し、大人数の食事が戻らないなど一部の行動は戻りそうにありません。年後半からはコロナの影響よりは値上げ・インフレの影響が深刻となりました。客単価の増加に伴い、消費者は生活防衛のための節約志向から、より安い商品やより安い店にシフトしています。2023年は、消費者はより実感としてインフレの影響を感じ、外食にかけるコストを維持、削減しようとするでしょう。所得差による消費の2極化、また、ご褒美需要と普段使いによる消費の2極化も健在化すると考えられます。これらの受け皿になるサービスや商品の2段構えが有効となるでしょう。」
※外食・中食マーケットトレンドレポート2022年計版について
日本の外食・中食市場全体及び主要業態 (ファストフード+セルフサービスカフェ、ファミリーレストラン、居酒屋+パブ、コンビニエンスストア、スーパー)についての動向・変化を時系列で追跡分析したレポート、マーケットトレンドレポートの2022年計版を2022年2月28日に発刊します。前年比/コロナ前比のCRESTの分析に加え、コロナ出来事のまとめ、市場ニュース、チェーン情報など、外食・中食市場を俯瞰してとらえることができる約90ページの内容となっています。
詳細はこちら:外食・中食マーケットトレンドレポート2022年計版ご案内
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
調査データの転載・引用について
本件で公開されている資料につきましては、ご使用用途によりますが、出典元を明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
表記は「NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ」でお願いいたします。
ご使用前には必ず下記の問い合わせ先までご一報ください。
また、ご使用後は、転載先のコピーやURLをご送付ください。
お問い合わせ先
本内容につきましては、下記よりお問い合わせください。