<外食・中食 調査レポート>2023年2月、外食・中食の売上は2019年同月比2.5%減、前月より客数が回復
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2023年2月の動向分析レポートを2023年4月6日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2023年2月の外食・中食市場の売上は2019年同月比2.5%減でした。2月の客数は同7.9%減、客単価は同6.0%増でした。全業態計イートイン売上は2023年1月に同15.3%減で、前月比1.1ポイント増でした。出前は、2月の売上が2019年同月比で145%増でした。
外食・中食市場の2023年2月は、売上2.5%減(2019年同月比)
外食・中食市場全体の2023年2月の2019年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が2.5%減で、前月の同3.6%減より1.1ポイント回復しました。2月の客数(食機会数)は、7.9%減で、前月の同10.0%減から2.1ポイント回復しました。2023年1月はスーパーの客数減の影響マイナス幅が前月の2022年12月より大きくなりましたが、2月はスーパー、コンビニ、ファミリーレストラン、居酒屋の客数回復が寄与しました。
全業態計イートインは15.3%減と前月より微増
業態別・利用形態別の2023年2月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは同15.3%減と微増でした(前月比1.1ポイント増)。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェ(2019年同月比55%増)が引き続き好調でした。
出前(デリバリー)は2019年同月比145%増
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続いています。2023年2月は同145%増でしたが、前年同月比では2%減と微減でした。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「2023年3月13日以降、マスク着用は個人の判断に委ねられました。花粉症の季節ということもあり、いまだに8割方の人がマスクをしているように見えますが、消費者の行動は、より活発になり、日常へ戻ると考えられ、外食利用の回復を後押しすることが考えられます。イートインが回復進むものの、テイクアウトも穏やかに成長、デリバリーも前年割れは続いても、急減はしないと見込まれます。」
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
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