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<外食・中食 調査レポート>2023年4月、外食・中食の売上は2019年同月比1.0%減、食機会数が伸び悩むも、客単価増が寄与

2023/06/06

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2023年4月の動向分析レポートを2023年6月6日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2023年4月の外食・中食市場の売上は2019年同月比1.0%減でした。客数は同9.5%減、客単価は同9.3%増でした。全業態計イートイン売上は2023年4月に同13.3%減で、前月比1.0ポイント増でした。出前は、4月の売上が2019年同月比で76%増でした。


 

外食・中食市場の2023年4月は、売上1.0%減(2019年同月比)

外食・中食市場全体の2023年4月は(図表1)、前月よりマスク着用が個人判断となり、GW、登校や出勤の通常化、歓送迎会等の外的要因は追い風となりましたが、値上げの影響で客数は伸びませんでした(同9.5%減)。しかしながら、客単価が、単価の高い外食業態で伸び(同13.7%)、金額市場規模は2019年同月比1%減まで回復しました。

 

全業態計イートインは13.3%減と前月より微増

業態別・利用形態別の2023年4月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは同13.3%減と前月比1.0ポイント増でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェ(2019年同月比68%増)とFRが(同86%)好調でした。

 

出前(デリバリー)は2019年同月比76%増

外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続いています。2023年4月は同76%増でした。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「2023年3月13日以降、マスク着用は個人の判断に委ねられ、GW明けの5/8より季節性インフルエンザと同等の”5類移行”となったこと、大学などの通学は通常通りに戻り、会社への出勤もかなり戻ったことなどから、消費者の意識と行動は“通常”にほぼ戻りつつあります。一方で、大人数の宴会などの失われた行動は今後もなかなか戻らず、リモートワークも一定多数が定着すると見込まれるため、コロナ前と全く同じ市場状況に戻ることはないと考えられます。さらに、値上げは依然相次ぎ、今後も予定されていることから、生活防衛としての節約志向がより進むと考えられ、客数は今後も当面、回復が鈍いと考えられます。また、今後はコロナ禍でいったん失われた“物より経験・思い出”への消費増加が成長のカギとなるでしょう。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 


 

 

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