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<外食・中食 調査レポート>2023年10月、外食・中食の売上は2019年同月比8.9%増、前月から大幅増

2023/12/05

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区)は、外食・中食市場2023年10月の動向分析レポートを2023年12月5日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2023年10月の外食・中食市場の売上は、2019年同月比8.8%増でした。客数は同3.0%減、客単価は同12.3%増でした。全業態計イートイン売上は2023年10月に同0.1%増で、前月比9.3ポイント増でした。出前(デリバリー)は、2023年10月の売上が2019年同月比で145%増でした。


 

外食・中食市場の2023年10月は、売上8.8%増(2019年同月比)

2023年10月の外食・中食市場は、好天が続き、客足の回復が順調に進みました(2019年同月比3.0%減、前月比3.7ポイント増)。2019年10月は、消費増税と台風の直撃で不調だったことから、2019年同月比の売上は8.8%増と大幅増でした。

 

全業態計イートインは0.1%増で前月比9.3ポイント回復

業態別・利用形態別の2023年10月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは0.1%増と、前月より9.3ポイント増で大幅に回復。テイクアウト・出前は同20.0%増で、ファストフード+セルフサービスカフェ(同59%増)、その他フルサービスレストラン(同47%増)が好調でした。

 

出前(デリバリー)は2019年同月比145%増

外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続いています。2023年10月は同145%増で、3ヶ月ぶりに3ケタの成長でした。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「消費者の意識と行動は“通常”に戻っていますが、テレワークは定着し、インフレによる節約志向もあり、市場の回復は、どこかのセグメントが回復すれば、他のセグメントで後退するなど、一進一退で膠着しており、当面このような状態が続くと考えられます。また、長期視点では、コロナ禍を学生時代や新卒時代を過ごした若い世代は、“元に戻る”を知らない世代であり、今後の消費の中心がこの若い世代に移っていくことを考慮すると、戻ることではなく、今のニーズに合わせて前を見て進むことが非常に重要と考えられます。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 


 

 

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