コンビニいれたてコーヒー 集客の強力なフックとして機能
【東京、2016年3月8日】コンビニエンスストアにおける購買動態データを調査分析できる情報サービス『CVS購買実態トラッキング調査』*1を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:トーマス・リンチ)は、この度、CVS購買実態について調査・分析しました。
日本フランチャイズチェーン協会が発表した2016年1月のコンビニエンスストア売上高(既存店ベース)は10カ月連続で前年を上回り、来店客数、客単価ともにプラスと、コンビニが好調です。この業績を支えている要因の一つが、「いれたてコーヒー」と言われています。本格的な味が1杯100円で味わえることが消費者に受け入れられ、今やコンビニの定番商品です。
このいれたてコーヒーの購入実態について、エヌピーディー・ジャパン(株)が提供する『CVS購買実態トラッキング調査』*1から探っていきます。
コンビニで買い物する人の1割が購入
まず、コンビニエンスストアにおけるいれたてコーヒーの出現率をみてみよう。コンビニエンスストアでの買物機会を100とすると、いれたてコーヒーは10.1%で、約1割の人が購入している。これはチルドドリンクを凌ぐ出現率であり、いれたてコーヒーの人気の高さがうかがえる。
購入者は年配男性
次に、購入者の性年代比率をみてみよう。いれたてコーヒー購入者は男性40-60代の比率が高く、この層がメインユーザーと言える。また、コンビニ全体と比べると、男女ともに20-30代の比率が下がり、それに代わって40-60代の割合がアップしている。若者よりも年配層に支持されているようだ。
購入時間に3つピーク
次に、いつ買われているのかをみてみよう。1時間毎の出現率をみると、最もいれたてコーヒーがよく買われているのが6時台という早朝、次いで15時台の間食時間帯、そして9-10時台にも3つめのピークがあることがわかる。出勤前後の目覚めの一杯として、また午後の休憩の際などに間食利用されているようだ。利用しやすい場所にあり、素早く買えるコンビニの利便性の良さが、朝の忙しい時間にも気軽に立ち寄れる要因となっていると考えられる。
いれたてコーヒー目的でコンビニを利用
では購入者は最初からいれたてコーヒーを買うつもりで来店したのだろうか?いれたてコーヒー購入者のうち、あらかじめいれたてコーヒーを購入すると決めて来店した人はなんと8割に達している。他の買物のついでに買うのではなく、店に来店する前から、いれたてコーヒーを買う目的で店に来ている人が多く、この点からも、いれたてコーヒーが集客の強力なフックとなっていることがわかる。
コンビニでいれたてコーヒーが本格的に広がった2013年から3年目を迎え、新たなマーケットを切り開いて定着した感があるいれたてコーヒーが引き続き消費者に支持されるのか、外食をはじめとする様々な業界が注目している。
*1 CVS購買実態トラッキング調査
コンビニエンスストアにおける購買動態データを、1年365日、直接消費者からインターネットを通じて収集し、年間18万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。